こんにちは。設計コーディネーターの佐藤です。
今、私が担当させていただいているI様邸の完成がいよいよ近づいてきました。
第一回目の打ち合わせから最後まで施主様と二人三脚でつくりあげたことで、私自身もとても愛着を感じるお家です。
最初の打ち合わせでご要望を聞いていくうちに、奥様の旦那様に対する思いやりやいたわりがとても感じられ、「絶対にご満足いただける家にしたい!」という想いがむくむくと沸き上がったのを覚えています。
◆奥様の一番のご希望は“夜勤明けの旦那様がゆっくり休める家”
奥様のお話では、今お住まいのアパートでは寝室に生活音が響いてしまうので、夜勤明けのご主人様が静かに寝られるよう、その間奥様はなるべく外出をされているとのことでした。そんなご不便を解消し、夜勤明けもお二人が快適に過ごせるような家づくりがテーマの一つとなりました。
まず音を遮るために寝室にはお部屋を囲むような遮音パネルを入れ、防音扉を採用。もう一つ、日中の睡眠の妨げとなる外からの光についても課題でした。ロールカーテンをご希望だったのですが、遮光性の高い生地を使用しても、どうしてもカーテンの周囲から光が回り込んで入ってくるのです。そこで、ロールカーテンのサイズを窓よりも大きめにつくり、遮光性を上げるように工夫しました。
こうして音と光をしっかり遮ることで旦那様にはお昼でも静かに熟睡していただけ、奥様には音を気にすることなくお過ごしいただける空間に仕上がりました。
◆便利性と景観を備えたキッチンをご提案
一方、奥様にも気持ちよく家事をしていただけるよう、キッチンの家事動線と景色にもこだわりました。家事動線をよくするために、キッチンの続きにダイニングテーブルを設置。こうすることでキッチンの向こうへ廻ってダイニングテーブルまで行かずに済み、食事の配膳や片付けが楽になります。
また食事の支度をしながらも視線の先には、家族がくつろぐリビングやご夫婦が特にこだわられた広々とした玄関土間などが見渡せます。視線を移すとLDKの大きな窓からは、ゆったりとしたタイルデッキとその先にお庭を望めるように。家事の中でも特に長い時間を過ごすキッチンが、少しでも快適な場所になればとの想いから生まれた工夫でした。
時としてご要望にどうお答えすればいいか悩んだこともありましたが、いよいよ完成も間近。悩みぬいた分だけ感慨もひとしおです。先日I様からは「小さな要望にも全力で応えてくれてありがとう」と感謝のお言葉も!
早くお引き渡しをして、こだわりと思い入れの詰まった家で、ご家族様の生活が始まるのが楽しみです。
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